浣腸の歴史
浣腸の歴史は長く、紀元前1500年前のエジプト時代には使用されていたと文献に記されています。それ以降、古代ギリシャでも浣腸は行われ、腹部の病気の治療に浣腸が用いられていたそうです。
日本では西洋医学とともに伝来し、江戸時代には医師の手によってのみ施され、日本中で普及していったようです。大正末期には、東京市本所平川橋の下町の医院で、便秘が原因の子供たちの夜間診療に振り回されていた田村廿三郎医師が、子供たちの苦しみを一刻も早く取り除きたいをいう熱い思いから、家庭でも手軽に使える「浣腸器」を考案したそうです。
ポリエチレンがない当時はセルロイドの容器に液剤を入れたもので、液漏れを防ぐのに皮膜をかぶせたものが、いわゆるイチジク浣腸なのです。現在では多くの製薬会社がイチジクタイプの浣腸を発売しており、多くの人に使用されています。
池尻製薬のオリール浣腸
- 浣腸容器を45℃くらいのお湯につけて温めてください。そうすると浣腸液は38~40℃くらいになり、便をだすのに効果的な温度になります。
- キャップをとって、容器の胴体部分を押し、浣腸液を少量出してください。容器の先端をぬらすことにより、肛門に入れやすくなります。
- トイレで便器に座り(和式ならしゃがんで)、リラックスして肛門をゆるめてください。
- 容器の先端をゆっくり肛門に入れ、浣腸液をゆっくり注入してください。
- 浣腸液を注入後、トイレットペーパーで肛門を押さえて容器をそ~っと抜き取ってください。押さえないと浣腸液が流れ出てしまうかもしれません。
- そのうちに便をだしたくなりますが、最低3分間は我慢してください。(できるだけ我慢したほうが便がでます。) その後、便をだしてください。